親子というのは、当たり前であるが、血が繋がっている。もちろん、養子という形で、海外では「親子」
という関係が築かれている例もあるが、日本ではまだ養子縁組というのは、レアである。
血が繋がっているから、遺伝子も受け継がれていて、頭のてっぺんにあるアンテナのようなもので
引き寄せたり、遠ざけたりさせる。
しかし、この関係もやはり、人間と人間の関係。要は親子であろうと「他人」なのである。
家族それぞれ、その人の人生があり、時間の流れが自分とは違う次元で動いていく。お互いに、
土足で進入することはできない。
しかし、時々、ふと気づくと「どきっ!」という瞬間がある・・・時空を超えた見えない親子の絆。
私は、本が好きである。暇さえあれば、本か映画に没頭する。独身時代なんて毎晩ビデオを見ていたので、さすがに剣道の道場の恩師に毎朝電車で飽きられていた・・・・デートしようと思わないのか?と。
先日、母と本の話をしていた。
「今、何読んでるの?」(母)
「祖国とは国語」(小生)
「誰の本?」(母)
「藤原正彦さん、この人の本にはまってるの」(小生)
「え?藤原?って藤原ていさんの息子じゃない?」(母)
「新田次朗の息子さんよー」(小生)
「その人、藤原ていの旦那さんよー」(母)
「えーじゃ、そうよー!(驚)」(小生)
そう、母は昔から藤原ていさんのファンだったのであり、私は、その息子、藤原正彦さんのファンなのである・・・・。もうすでに、新田次郎さんは、他界されており、藤原ていさんは、数年前からアルツハイマーを患っていらっしゃる・・・・。時空を超えて、その息子さんの小説を今、私が読んでいる。そして、本の中の内容が、母が読んだ藤原ていさんの本の内容とかぶっている・・・もちろん本の中の時空はちがっているが、ていさんの目から見た時代風景と正彦さんの目から見ている時代風景が同じなのである。本のタイムカプセルだ・・・。
親子の見えない絆というのは、こういうところに出てくるのか・・・と父の本棚を見た・・・。どきっ!
自分が本屋で買おうかどうか迷った本がある・・・・。