鰻には目がない。名古屋は「ひつまぶし」で有名だが、私、鰻ファンにとっては、
やはり鰻は「鰻丼」で頂くのが王道だと思う。
鰻はとても不思議な「魚」で、海水&淡水、両方で生きることができる。そのパワーは
魚の域を通り越し、岩を自力で這い上がるほどの「動物」なのだ。
鰻は白身だけかと思うな否や、やはり赤身の筋肉を持つらしい。人間と同じである。
持久力を作り出す白身の筋肉に、瞬発力を作り出す赤身の筋肉。
ということは、やはり鰻の世界の中にも、運動能力に長けた「陸上選手」が存在するのであろう。
さて、この鰻に合うワインは??
フランス、ブルゴーニュのCote de Beaune地方にある、Pommardはいかがかと・・・。
ピノ・ノワールを産するブルゴーニュ地方の中でも力強い味のポマール赤ワインなら
鰻のタレにぴったり合うのでは。一度お試し下さい。
今年に入ってか、日本の当たり前の行事が誇大宣伝されていると感じるのは私だけか?
恵方寿司をはじめ、土用の鰻と、テレビ、紙上での宣伝が異常に多い。日本の文化を顧みる
ことが少なくなった現代の日本の姿への警告か、それともただの宣伝商戦を利用しているのか?
新聞に大量の鰻が載っていた。手を挙げて喜ぶ漁師と消費者の顔の裏に、水面で鰻の弔いが
行われているのであろう・・・。自然界の表と裏を見事に美しい美しい日本語で詠う「空の五線譜」
金子みずずの詩「大漁」が頭によぎる。
朝焼小焼だ 大漁だ
大羽鰮の 大漁だ
浜は祭りのようだけど
海のなかでは何万の鰮のとむらいするだろう 「大漁」金子みすず詩集より