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コルク

ワインを守り続けるコルクの小話
koruku.JPG

コルクの原産地は主にスペインとポルトガル。使われる木は樫の木。
木を伐採して作られるのではなく、実は、コルクは樫の木の皮を剥いで
作られます。環境問題で、木の大量伐採によりコルク製造量が減らされている、と
耳にすることがありますが、実は、関係なく、ちゃんと木はそのまま残っているのです。
ただ、やはり皮を剥がすため、ポルトガルでは、最初に剥いでから9年間は、その木を
使用することは、禁止されています。単純に、同じ木からの3度目のコルクが作られるとなると、
通算18年の歳月がその間、流れているということです。
剥がされた皮は6ヶ月乾燥し、2時間ほど細菌、微生物駆除のため、沸騰消毒。
その後、それぞれの大きさに切断され、塩素消毒し、出荷となります。
しかし、ここである問題が、発生することがあるのです。
この最終過程の、塩素での消毒は、トリクロアニソールという塩化化合物を
形成する場合があることが判明しました。
塩素で消毒されたコルクは、コルク内あるいはワインに含まれるフェノールと反応し、
トリクロロフェノールを造ります。、
このトリクロロフェノールがカビと結合すると、
トリクロアニソールに化学変化します。
湿度の高い場所にコルクを放置するなど、
コルクの扱い、保存方法が悪いとカビが発生し、コルク臭の原因になります。
いわゆる、英語でコルキー、フランス語でブショネーと呼ばれる症状。
ワインの味をコルク臭が支配していまう現象。業者も、レストランのソムリエも、
ボトルを開けるまでは、分からない、頭の痛い問題です。

塩素による消毒が問題であることが分かったコルク業界では、
塩素に替わる消毒の方法の研究を始めましたが、
現在のところ適切な方法は、まだ見つかっていません。
消毒をしないコルクでも、また別のコルク臭を造る要素があり、
カビはやはり、製造過程で付きやすい状態にあります。

近年、スクリューキャップ型のワインが多くなってきています。オーストラリア、ニュージーランド産
は特に多く目立ちますが、やはり、ワインは、瓶詰めしてすぐ飲めるものもありますが、
瓶内でコルクの微少呼吸と共に熟成されていく過程が「楽しみ」の一つ。
ですから、フランスの有名シャトーでは、従来のコルクが使われています。
コルクも、ワインも生き物。ここにも、人の力を超えた自然の恵みを感じることができます。

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コメント (2)

匿名:

勉強になりました。

とてもロマンティックなお話ですね。

コルク屋です:

現在ポルトガルで問題になっているのは、土壌に残留する農薬由来の塩素です。順序を申しますと、塩素化したフェノール(トリクロロフェノール)を、コルク樹皮がすでに持っていて、これをある種の黴が代謝することによって、コルク臭(いわゆる黴臭)であるトリクロロアニソールに変化します。
出荷前の消毒では、大手メーカーではいまでは塩素ではなく、過酸化水素を使っています。

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2007年08月17日 19:48に投稿されたエントリーのページです。

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