届かなかった思い。せめての祈りを込めて。

先日、悲しい記事を目にした。二週間ほど前に、起こった悲惨な事件の結末は悲劇として幕を閉じてしまった。
乳児殺人強盗事件。誰もがこのニュースを聞いて事件の惨さを一瞬たりとも感じたことだろう。
生後二週間足らずの乳児の口と鼻にガムテープを、その母親は冷蔵庫に縛られ、強盗。盗んだお金は数万だったという。なんという事件・・・。母親はそのままの状態で3時間後に実の母親に発見される。
私は同じ乳児を持つ身からこのニュースを聞いた時、ショックだった。どうか、このお母さんが無事であってほしい、と。その一週間後、彼女は自殺してしまった・・・。春に結婚式を目の前にしながら・・。
遺書には、「子供が最後に泣いた声が耳から離れない。生きる力を失った。」と。
泣くことしかできない乳児の息をなぜ
止めたのか・・・。犯人を記憶することさえできない乳児を。
その姿を目の前に3時間放置された母親。想像するだけでも、惨い。産後の女性には、ホルモンの影響で自己コントロールすることができない。情緒不安定で、何気ない一言にも、敏感に反応する過敏な
時期。この心理状況で取調べ、葬儀と重くのしかかる負担はどれだけのものか・・・。私だったら、
狂乱するであろう。
人間も動物である。わが子を奪われた親の気持ちはどんなものか。親子の馬が、引き離されるときの
母馬の悲痛な叫びと暴れる姿が私の脳裏に浮かぶ。
「なんとか無事」で・・・と記事を見ながら、願ったのに。
「天国で子供と一緒に幸せになる」と最後に書いた彼女の思い。そんな小さな彼女の思いが神様に
届きますように・・・と祈る私である。犯人は誰だ。